伝説のラーメン店「なんでんかんでん」が2018年9月3日(月)東京都の高円寺に6年ぶりに復活オープンしたというニューズが。
全国にラーメンブームを巻き起こしたと言われる伝説の店が「なんでんかんでん」。
社長の川原浩史さんは当時、TV番組にもよく出演した有名人でした。若い方には、あまりなじみがないかもしれせんね。
今回は、「なんでんかんでん」の店の歴史や過去に閉店になった理由、復活した高円寺店の情報などをお伝えします。
なんでんかんでんについて
「なんでんかんでん」は1987年7月に川原社長が、東京都世田谷区羽根木の環状7号線沿いに豚骨ラーメン店として開店。
なんでんかんでんという店の名前、博多弁で「なんでもかんでも」と言う意味です。その当時は、東京ではめずらしかった本場、博多の濃厚な豚骨ラーメンを出す店として評判に。東京で豚骨ラーメンを全国区にして、ラーメンブームを巻き起こしたとう伝説も。
その後、福岡、山口、岡山、新潟、三重、群馬など、2年間で支店やコラボ店が一気に増え、ピーク時の年商は、5億円とも言われていました。
また、社長の川原浩史さんも時の人に。「なんでんかんでんの社長」という通称で、よくTVにも出演していました。
有名なTV番組と言えば「マネーの虎」一般人でもある起業家たちが、事業計画を説明して投資家に出資を依頼するとういもの。
川原社長は、投資家のひとりとして出演。ひときわ目立った存在でした。
なんでんかんでん閉店の理由は
では、「なんでんかんでん」はどうして閉店することになったのでしょうか。今から2年位前の雑誌のインタビューで川原社長が語っていました。
――そんな繁盛していた店が、転落してしまった理由は?
一言で言うと「時代が変わった」んですね。夜間の車相手の場所が時代にそぐわなくなったんですね。住宅地で駅まで遠いし、周囲に何もない。
オープンした29年前は、車に乗っていた若者は深夜も活発に動きまくっていました。景気も良かったし、場所柄、車でしか来れません。
10年ほど前から飲酒や駐車の取り締まりが厳しくなって、だんだん深夜の車が減っていって、若い人は携帯電話などの支払いの負担も大きく、深夜出歩かなくなったんですね。
もっと早く時代の流れについていけばよかったんですが、それでも、まだ大丈夫だと、創業の地に未練があって、客足が減っても動かなかったんです。
――もっと早く店の場所を移せば、本店は続けられていた?
それはわかりません。でもそこで成功して、毎晩1000人を超える行列ができて、路上駐車も凄く“なんでんかんでん渋滞”と言われました。
騒音、においの問題もあって、毎晩50回を超える110番がありました。パトカーが来る度にお客様はラーメンの箸を止めて車を移動、結局戻って来ずに無銭飲食も相次ぎました。
警察は、なんでんかんでんだけの為に中央分離帯にフェンスを設置、車線まで書き換えました。それでも違反が相次ぎ、警察は取り締まりを強化、半年間に渡って営業時間中、店前にパトカーを常駐させました。
その間の売り上げは10分の1以下にまで落ち込みました。嘘みたいな話ですが、本当です。この地から全国にラーメンブームを発信したという自負があります。本当に、あの場所に未練があったんですね。
良くも悪くも、伝説を作ってきたあの場所ですからね。そうした未練がましさを持っていると、ビジネスはうまくいかないんですね。
なんでんかんでん高円寺店の場所・アクセス
復活を果たしたなんでんかんでんの場所は?新店舗は東京の高円寺駅の近くです。
住 所 東京都 杉並区 高円寺南 4丁目25-9
アクセス JR高円寺駅下車 駅から56m
さいごに
今回は伝説のラーメン店「なんでんかんでん」についてまとめてみました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。