あなたはボーっと生きている!? 人々の素朴なギモンと向き合う、NHKのクイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」
何も考えないで、のほほんと生きているとチコちゃんに叱られますよ。
2019年10月4日(金)に放送されたギモンはのひとつは・・・
「なんでマツタケは高いの?」
皆さんは秋の味覚、マツタケを食べますか?私が小学生くらいの子供時代は家でマツタケご飯があったり、父が土瓶蒸しなるものを食していたと記憶していますが…
もうそれこそ20年以上は国産のマツタケなんて食べていないと思います。普通に考えれば採れなくなったという事だと思いますが!?
番組では、東京の銀座周辺でマツタケを食べたことがありそうな人々に聞いていました。
「すごく斜面が急とか崖とか摂りにくい所に生えてる」
「マツタケを採取する人が減ってしまった…」
なんとなく世間の人々が思っている答えしか帰ってきませんが…
でも、チコちゃんは知っていました。
ーマツタケが高いのは...
「プロパンガスが普及したから!」
「えっ!?環境問題かなんかと間違ってない?」と司会の岡村さんも思わす突っ込む場面も。果たしてその理由は!?
スポンサーリンク
マツタケが高いのはプロパンガスが普及したから!?
今回、番組の中で詳しく解説していたのは、東京農業大学でキノコの研究をしている地域環境科学部の江口文陽教授。
ー「マツタケは高級なキノコというイメージがありますが、昔は安くて一般の人が普通に食べていました」ー
国産マツタケの平均市場価格は、近年では2万円から3万円という高値で取引されています。しかし、1965年には1kgあたり1,591円。1本なんと80円という価格。当時は干し椎茸より安かったのです。
ー「マツタケの生産量は、昭和40(1965)年では1,291トンもありました。それが平成 28(2016)年には69トンと激減しています」ー
ー「その謎を知るためには、実際にマツタケが生えている山に行ったほうがいいです」ー
ということで番組内では、江口文陽教授がマツタケ採取に訪れるという山に同行取材。果たして国産のマツタケは見つかるのか!?
ー「マツタケは、アカマツの周りに生えるという特徴があります」ー
ー「そしてアカマツの木の近くで、シロという菌糸の塊ができないとマツタケは生えてこないいんです」ー
シロは、見た目が真っ白な菌の塊。これはマツタケの本体である菌糸とアカマツの根がいっしょになったもので、アカマツの根から栄養を吸収して成長します。
マツタケはおもに、9月中旬から10月下旬にシロから生えていたのです。ここで番組スタッフの素朴な疑問。シロを栽培したらマツタケが出来るのでは?
ー「シロだけを採って持ち帰ってもダメです。樹齢が約50年くらいのアカマツがないと、マツタケ生えてくるという環境が整わないんです」ー
つまりマツタケは、樹齢約50年ほどのしっかりしたアカマツと、シロという菌糸があって初めて生えるキノコだったのですね…
スポンサーリンク
マツタケが減って高くなってしまった理由とは?
江口文陽教授と共に番組スタッフが山道を進んでいくと、足元には落ち葉や枝がたくさん層になってたまっています…
ー「実は土の上に葉が落ちて栄養がありすぎてしまうと、なかなかマツタケというの生えてこないいんです」ー
マツタケは栄養が多い土では育たないんです。栄養が多いと、他のキノコやカビがたくさん生えてきます。そのため生存競争で負けてしまうというのです。つまりマツタケは落ち葉や枝が少ない土地で育つのです。
実は戦後まもない頃まで、人々は山から拾った落ち葉や枝を燃料にして煮炊きをしていました。そのため山の落ち葉は自然と減っていたのです。
ところが1953年ごろから、その状況が変わります。ここで変化をもたらしたのがプロパンガスの普及。
ー「プロパンガスが普及したことで、簡単に火をおこすことが可能になりました。そのため人々は、山で落ち葉や枝を拾わなくなったんです」ー
こうして土は栄養が豊かになり、マツタケはキノコの生存競争に負けてどんどん減少。そのため価格が高くなっていったのです。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、2019年10月4日(金)放送「チコちゃんに叱られる!」のギモンはのひとつ
「なんで紙で指を切るととても痛いの?」の内容をご紹介いました。
私は本当によく紙で指を切るので、自分だけ指の皮膚が薄くて弱いのかも…などと考えていました。実は、コピー用紙など紙の縁の部分は要注意だったのですね…
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。