これまで隠れた名作を世に送り出してきた、王様のブランチ ブック大賞。2015年のブランチ ブック大賞は、宮下奈都さんの「羊と鋼の森」
この作品は、2016年に本屋大賞を受賞して実写映画化。さらに累計100万部を超える大ヒット!また、2016年のブランチ ブック大賞は、森絵都さんの「みかづき」
こちらの作品は、2019年に高橋一生さん主演でドラマ化が決定しました。さらに2017年のブランチ ブック大賞は辻村深月さんの「かがみの孤城」
「かがみの孤城」はブランチ ブック大賞受賞後に2018年の本屋大賞を受賞。50万部突破のヒット作になっています。
話題を集めるヒット作品にいち早く注目するのが、王様のブランチ ブック大賞。2018年は瀬尾まいこさんの「そして、バトンは渡された」に決定。
今回は、ブランチブック大賞2018「そしてバトンは渡された 」のあらすじ、作者である瀬尾まいこさんの想いなど、気になることについてお伝えします。
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ブック大賞2018 そしてバトンは渡された あらすじは?
ブランチブック大賞2018にえらばれた「そしてバトンは渡された 」。発売から10ヶ月経った今でも
「ただただ優しくて、心地よくて、読み終わりたくなかった」
「家族の温かさを改めて知ることができました。何度も読み返したい作品」
といった読者の声が届く、何度読んでも胸の内が温かくなる物語。そのあらすじは・・・・
ー私には父親が三人、母親は二人いる。家族の形態は、17年間で7回も変わった。-
森宮優子(17歳)。バトンを渡すように5人の親をリレーし、名字は4回も変わった。3歳の時、生みの母親が他界した後に父親が再婚。2番目の母親、梨花と暮らすが・・・
その後もさまざまな事情で父親が変わっていく。しかし変わらなかったことがある。それはすべての親たちが、優子に対して惜しみない愛情を注いでくれたこと。
それでも優子には、ふと思ってしまう時がある・・・
ー私の家族ってなんなのだろう。そんなことに目を向けたら、自分の中の何かが壊れてしまいそうだった。-
優子は、本当の家族とは・・・?時に悩みながら多くの愛情に囲まれ成長していく・・・
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バトンのタイトルに込められた思いとは?
本作「そしてバトンは渡された 」のタイトルにあるバトン。そこには、かつて中学校で先生をしていた作者、瀬尾まいこさんならではの思いが込められていました。
ー「教師は生徒にとっての通過点であると、よく言うんですが」-
ー「この先に、もっといいものが待っていることを教えてあげるのが教師の仕事」ー
ー「通過点でいい、次に幸せになってという気持ちは、自分より若い世代に持っている」ー
優子は、三人の父親と二人の母親から、惜しみない愛情を受けて成長していきます。やがて大きな決断をした優子は、その報告をするため離れしまった親たちに会いに行くことに・・・・
そこで優子は、知ることになります。自分がどれだけ愛され、守られていたのか・・・
番組の中では、本作「そしてバトンは渡された 」の中から、作者の瀬尾まいこさんの教師として、親としての想いが込められた一文を読んでもらっていました。
ー本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない、大きな未来へとバトンを渡す時だ。-
瀬尾まいこさんによれば、血が繫がっていない父親が送り出すシーンが好きで、自分も(主人公の)優子を送り出すような気持で書いていたのだとか。
人が人を思う気持ちに心が温かくなる感動作「そしてバトンは渡された 」ブランチブック大賞2018の受賞でこれから話題になりそうですね。
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