あなたはボーっと生きている!? 人々の素朴なギモンと向き合う、NHKのクイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」
何も考えないで、のほほんと生きているとチコちゃんに叱られますよ。
2018年12月14日(金)に放送されたギモンはのひとつは・・・
「なんで年末のことを年の瀬っていうの?」
今回のゲスト、鈴木杏樹さんは
「年の瀬戸際だから・・・」?
なぜ年末を年の瀬というのでしょうか。町で年の瀬は大忙し、と言う人に聞いてみると・・・
「橋…?」
「年の背中の”せ”?」
なぜ年末を年の瀬というのかも知らずに「今年の汚れは、今年のうちに」などと言っている日本人のなんと多いことか。
でも、チコちゃんは知っていました。
ー年末を年の瀬というのは・・・
「借金清算の攻防のときだから・・・」
司会の岡村さんもゲストの皆さんも一同に「えっー」
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借金清算の攻防のときだからとは?
今回、番組の中で詳しく解説していたのは、江戸時代について研究している江戸東京博物館の学芸員、眞下祥幸さん。
ー「年の瀬は江戸時代の初期、元禄年間位には使われていたという記録が残っています」ー
”瀬”というのは、川の瀬のこと。流れが速く、渡ることが難しいところを”川の瀬”と言います。
それが転じて、一年で最も超えることが難しい時期という意味で、江戸時代に年末のことを「年の瀬」と言うようになったそうです。
江戸時代の人にとって。年末はなぜ、超えることが難しい時期だったのでしょうか?
ー「大晦日が一年の最後の日ですが、それが一年間の借金総決算の日だったからです」-
江戸時代、町民や武士たちは、ツケで買い物をしていました。商品を買う時は、お金を払わず盆や大晦日といった大きな節目にまとめて支払っていたのです。
特に大晦日は、一年の締めくくり。この日までに、たまったツケを支払わなければなりませんが、中には支払うお金が足りないという人も・・・・
ツケを払うお金がない者に取り立てる者。大晦日は、借金清算をめぐる攻防が繰り広げられていたのです。
大晦日の攻防の様子は?
この後、番組内で講談師の神田松之丞さんが登場。江戸時代当時の借金清算の攻防を迫力満点に話していました。
当時、暗黙のルールがあって大晦日を過ぎると、借金の取り立てに来なくなるのだとか。仮病を使ったり、かわや(トイレ)に隠れたり・・・
落語の世界では、自分の葬式を出して何とか大晦日の一日をやり過ごそうとした話なども。。
ちなみに、大晦日を越すと借金がなくなるわけではなく、例えば次のおまでは、取り立てがなくなるという意味だそうです。
今も昔も変わらない借金の悩み。最近、高めのソファーを月賦で購入したという番組の取材スタッフがポロリと・・・
「当時みたいに逃げられたらいいですけど・・・」
すると、学芸員の眞下祥幸さんがきっぱりと
ー「借金はちゃんと清算したほうがいいので、逃げるのはやめましょう」ー
当然すぎて逆に面白かったです。
まとめと感想
いかがでしたか。
2018年12月14日(金)に放送された「チコちゃんに叱られる!」のギモンはのひとつ
「なんで年末のことを年の瀬っていうの?」についてまとめてみました。
”年の瀬”という言葉が、江戸時代の生活風習を”川の瀬”にたとえていたなんてちょっと驚き。さらにツケという風習がこの時代にあったなんて。
現代でいうと、ボーナス一括やボーナス2回払いといった感じでしょうか。いつもニコニコ現金その場払いが、やはり得策ですね。(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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