チコちゃんに叱られる 12月14日 なんで音楽室には肖像画があるの?


あなたはボーっと生きている!? 人々の素朴なギモンと向き合う、NHKのクイズバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」

何も考えないで、のほほんと生きているとチコちゃんに叱られますよ。

2018年12月14日(金)に放送されたギモンはのひとつは、視聴者からの。

「どうして音楽室には肖像画があるんですか?」
「理科室にガリレオはいないし、家庭科室に平野レミさんはいませんよね・・・」

今回のゲスト、的場浩司さんがが・・・

「顔を見ることによって、その人達の音楽に対する情熱を感じてもらいたいから」

学校に行ってみると音楽室には・・・・名立たる音楽家の肖像画がずらり。今こそ、すべての日本国民に問います。

「音楽室に肖像画があるのはなぜ?」

番組内では、街で学生時代に肖像画を目にしていたという人達に聞いていました。

「ええ?」・・・

「作った人の音楽が、顔があると伝わってきやすいから」

なぜ音楽室に肖像画があるのかも知らずに「ベートーベンの目が動いた」とか

「バッハっておばちゃんパーマみたい・・・」などと言っている日本人のなんと多いことか。

でも、チコちゃんは知っていました。

「音楽室に肖像画があるのは、楽器のおまけだったから~」

ゲストの皆さんもあ然。「トライアングルを買うと、バッハがついてくるみたいな・・・?」

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楽器のおまけだったから・・・とは?

今回、番組内で詳しく解説していたのは、音楽室にある音楽家の肖像画を最初に作った会社の元社員、佐藤一さん。

ー「音楽室にある肖像画は、昭和30年頃、楽器を買ってほしくておまけにしていました」ー

ー「音楽家の肖像画が描かれた、カレンダーを配布したのが始まりです」-

楽器を肖像画のおまけにしようと考えたのは、当時の出版社社長、島田貞二氏。クラシックなどの楽譜を販売していた会社の新事業として、学校への楽器販売を考えていました。

元々は出版社なので、カレンダー制作のノウハウがありました。島田社長は・・・

ー「ベートーベンの名前は知っていても、その顔は誰も知らない・・・」-

ー「ベート―ベンの肖像画カレンダーを作るのはどうか・・・」-

昭和初期、日本にはクラッシック音楽や作曲家の名前は伝わっていましたが、肖像画など顔がわかるものは、あまり出回っていませんでした。

ベートーベンがどんな顔なのか、あまり知られていない時代。島田社長は、友人である洋画家の大貫松三氏に肖像画を依頼。でも、ベ―ト―ベンの顔など知りません。

そこで、大貫さんは西洋で書かれた肖像画を苦労して3点集めました。その中から二人は、ヨーゼフ・カール・シュティーラー作の肖像画を選択。

こうして大貫松三氏は、その肖像画をモデルに手に持った楽譜などを省いたベートーベンの肖像画を描いたのでした。

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ベ―ト―ベンの顔は違っていたかも・・・?

この肖像画に12ヶ月分の日付をつけ、楽器のおまけとして配りました。これが大好評!翌年のカレンダーはバッハ。その翌年は、ヘンデル・・・と、毎年作曲家の肖像画を変えてカレンダーを配布。

先生たちは、この肖像画に大喜び。カレンダーの日付部分を切って、翌年も音楽教室に肖像画を貼っていました。これが、音楽室に肖像画が貼られるきっかけでした。

そして昭和42年、当時の文部省が作曲家の肖像画を音楽の教材としたため、大貫松三氏の書いた肖像画が全国の音楽室に広まっていきました。

ところで、みんなが音楽室で見ていたベートーベン。もしかしたら、別の顔になっていた可能性が・・・

佐藤一さんの話ー

ー「島田社長と大貫さんは、二人のイメージで一枚の肖像画に決めていました」-

ー「もし、あの時にベートーベンの別の肖像画を選んでいたら・・・」ー

ー「私たちが知っているベートーベンも、違った顔になっていたかもしれません」-

まとめ

いかがでしたか。

今回は「チコちゃんに叱られる!」で紹介された素朴なギモン。

「音楽室に肖像画があるのはなぜ?」についてまとめてみました。学生時代、確かに音楽室にべートーベンの肖像画がありました。

「ベートーベンの目が動いた」なんて言っていました。(笑)肖像画、現在の音楽室にも飾ってあるんですね。

インターネットがなく、情報があまりない時代。取引先の年末の販促品として定番のカレンダー。高度成長期時代の日本の良き昭和を感じられた内容でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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