汗がしょっぱい理由とは? チコちゃんに叱られるで解説!


人々の素朴な疑問と向き合う、NHKの人気クイズバラエティ番組。それが「チコちゃんに叱られる!」

2018年9月14日(金)に放送されたチコちゃんの疑問「なぜ汗はしょっぱいの?」

ー「今こそすべての日本国民に問います」ー

番組の中では、スポーツジムで健康的に汗を流している人たちに聞いていました。

「なにもわかんないです・・・」

「がんばっているときにでるから、ツラい味がする・・・」

「なぜ汗はしょっぱいのか?」も知らず汗水たらして働いたお金をジムにつぎ込み、また汗まみれになっている日本人のなんとと多いことか・・・・

でも、チコちゃんは知っていました。

「汗がしょっぱいのは、汗をかくのがヘタだからー」

「うまい汗のかき方があるの? 」とチコちゃんと聞き返してきたのは、ゲストのムロツヨシさん。はたして、どうでしょうか・・・・

人はどうして汗をかくのか?

今回、番組内で汗について詳しく教えてもらっていたのは、30年も汗の研究を続けている体臭多汗研究所の所長、医学博士の五味常明先生。

ー「なぜ汗をかくかというと脳みその温度を下げるためなんです」ー

脳の温度は40度以上になるとたんぱく質が変性しはじめるため、とても危険な状態に。

ー「周囲の気温が上がり、脳の温度が上がりそうになると脳から汗をかけという信号が出ます」ー

ー「出た汗は蒸発するときに、周りの温度をうばうため身体の表面が冷えて、その結果、体温や脳の温度が下がってくれる」ー

実は、暑いときに人間は汗をかくことで体温調節ができます。多くの動物は、人間のようにほとんど汗をかけません。

たとえば、犬は下を出して荒い呼吸をする。猫などは全身の毛をなめることで、唾液を蒸発させ体温調節しています。

ちなみに馬は、走ったり興奮したりすると汗をかくそうです。

なぜ汗はしょっぱいの?

でも、脳を冷やすために出る汗が、しょっぱくなるってどういこと?

ー「実は汗の材料は、血液なんです。」ー

血液は、赤血球・白血球・血小板など形のある成分と、血しょうと呼ばれる液体成分からできています。

この血しょうが汗腺を通って汗となり、体の外に出てくるのです。血しょうの中には、ミネラルなど食べ物からしか摂取できない貴重な栄養素が。

そのため、汗腺がフィルターのように働き、ミネラルを体内に戻して水分だけを汗として出そうとします。

ー「汗をかくのが上手な人は、汗を作る段階で血しょうの中のミネラルを再び戻すことができます。ほぼ99%水分だけを汗として出せて、無味無臭です」ー

ー「汗をかくのがヘタな人は、血しょうの中のミネラルを汗と一緒に出してしまう」ー

ー「ヘタな汗で出てしまったミネラルは、おもにナトリウム(Na)と塩素(Cl)。これらが出た後に、皮膚の上で合わさって塩化ナトリウム(塩)に変化します。これが汗のしょっぱさの正体です」ー

しょっぱい汗とは、汗腺というフィルターが正常に機能せず、水分と一緒に出たミネラルが体の外で塩に変化した結果だったのです。

なんだか、学生時代の理科や化学の授業を思い出します・・・

このようなしょっぱい汗をかき続けると、汗と一緒にミネラルが出てしまい

ー「体の中のミネラルが不足して手足にけいれんやしびれが起こります」ー

ー「これが熱中症という症状のひとつなんです」ー

私は、熱中症をちゃんと理解していませんでした。日射病と区別がつかなかった(汗)

汗を上手にかくための汗腺トレーニングとは?

では、どうしたらミネラルの少ない上手な汗がかけるのでしょうか?

ー「それは、汗をかき慣れることです」ー

汗腺は、きちんと働くように普段から汗をかいて汗腺を鍛えることが重要。その方法とは?

ー「汗腺トレーニングがおすすめです。42度前後の熱めのお湯で、両手両足の先端を5分~10分つける。それだけで汗がでてきます」ー

温まった血液が全身を温め、脳から「温度が上がっているので汗をかけ」という信号がでやすくなる。その結果、汗をかくことでサボっていた汗腺が働きだします。

この汗腺トレーニングを2、3週間繰り返し続ければ、ミネラルが混じらない上手な汗がかけるように。

汗は健康のバロメーター。自分の汗がしょっぱいかもと思う方は、ご注意を。

ちなみに、全身浴や半身浴は体がお湯につかっている割合が多いため、出た汗が蒸発しないので効果がないそうです。

また世間で言われている「半身浴でかく汗にデトックス効果がある」というのは期待できないそうです。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、2018年9月14日(金)放送の「チコちゃんに叱られる!」から      「なぜ汗はしょっぱいの?」という疑問についてまとめてみました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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